レベル0の超絶初心者向け 漫画のコマ割りのやり方
基本的なコマ割りの仕方、
超絶初心者もこれだけ知っておけば取りあえずスタートできる方法です。
演出関連は別の記事で書きます。
・縦長のコマ
時間の流れを長く感じさせる
縦長のコマで意味のある発言をさせたり、
油断した一瞬を走馬灯のように長く感じさせることもできる
・2コマ目、3コマ目の意味は後で
・横長のコマ
こっちは時間の流れを早く感じさせることが出来る
基本的には体感時間を短く感じさせるけど、
描き込む情報量や、演出によっては、
読んでいる人は首を振ることになるので意味も少し変わってくる
パーティー会場などで多くの人物を描き込んであやしい人物を一人描き込むと
「辺りを見渡す」時間が流れる
・上手下手
アメコミなどの海外の漫画は左から右へと読みますが、
日本は右から左ですよね。
映画も右から左です。
旅立つ主人公は右から左へ歩きます。
敵に追いかけられて引き返すとき、右へ逃げていくのを見た覚えはないでしょうか?
漫画は右から左へと歩いて旅をします。
だから右側に立つと安心、自然な流れなどポジティブな意味になるわけです。
逆に恐怖におびえる主人公は左に立っておびえることになります。
上手(右側)に強いジャイアンが立ちのび太を威圧して
下手(左側)に弱いのび太が立ちいじめられるといった感じです。
右から左に走ると早く、短く走っているように見えて、
左から右に走ると遅く見えます。
風に邪魔されてい走るのが大変だとか、早く病院に行きたいのになかなか辿り着かない
そう言った感じです。
ただ、図の矢印のように、
左から右へ動くのは別の意味を持たせることもできます。
負けていた主人公が勝てる希望を持って立ち向かう姿なら左から右へといった感じです
最初の画像
2コマ目の「おはよう」は自然な流れですが、
3コマ目の「話しかけんじゃねぇよ」で立場が左右逆になっていますね
これもよくあるコマですね。
上が同じ場所
下が別の場所、もしくは一呼吸置いて近い場所
恐らく読んでいる人は全く気にもしていない違いだと思います。
なので無意識のうちに理解させる工夫が必要ですね。
このパターンもよくみかけるコマ割りの方法ですよね。
右側が2人の敵が主人公を見ていて対峙している様子です。
左側は主人公の発言に驚く二人の人物です。
圧力をかける上手
プレッシャーを感じる下手
上のコマ
状況や演出が変わると意味を持たせることができる。
例えば敵のボスを右側に立たせると
物語を担う、語り手のようになります。
何か重大なことを知っていて、わけあって戦う敵キャラ
そのような意味を持たせることができます。
下のコマ
逆に斜めの線を引くと、
立ちふさがる強敵と立ち向かう桃太郎の出来上がり
これだけであればひとまず漫画は描けるはずです。
激しいアクションやバトルをコマ割りで見せたい!
その気持ちもわかりますが、
「読むのが疲れる」という感想を最近よく聞くようになりました。
その流れからの…
オマケはWEB漫画のコマ割りです。
驚くことにすべてを放棄したコマ割りです。
ですが、このコマ割りが最新のトレンドです。
「読みやすさとはなにか?」
あなたは作品の内容をわかりやすく見せたいのか
それとも誰もが驚くハイセンスなコマ割りを見せたいのかさーどっちだ?
確かにWEB漫画のコマ割りは芸術性が低いですが、
スマホ、パソコンで見る人にとってはベストです。
「わかりやすく単純に」
この精神にもっとも近い完成された一つの答えだと思います。
上から下にだけ視線を向けるだけでいいのは読む人にとってはとても楽です。
メールやLINEと同じです。
時代にマッチしていると思います。
自由に描いていいとはいえ、
それでもなんとなく決まっていたコマ割りのルール
それをすべて放棄したところは個人的にはすごく好きです。
知識のない初心者だけが変えられる世界があるということだと思います。